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集めたお金 使ったお金 資金調達と運用」@
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短期借入金 税金なんか払えるか
定期性預金 カギは15年前に
資産の回転率 続・カギは15年前に
借入金は利益から返済 税務署は何もかも知っていた
資金はどれだけ必要か サマ変わりした喫茶店
在庫 リベートを要求されて
固定長期適合率 引き継いだ会社は蟻地獄だった
利益 続・引き継いだ会社は蟻地獄だった
有限会社が無くなる 支店を沢山持ったが
給与所得控除に課税 共同経営の破綻
定款変更 続、共同経営の破綻
キャッシュフロー計算書 領収書だけでは証拠にならない
労働分配率 例えは悪いが「税金はエサ」ですね
損益分岐点 モーツアルトのソフトなメロディー
新宿区 西山隆税理士事務所

引き継いだ会社は蟻地獄だった

Part7へのご来訪有難うございました。

  「一と口診断」  
一と口診断

固定長期適合率って何?
D浄化工業社は2台のバキューム車を使ってマンションその他のビルの水道管を清掃するのが仕事である。資本金は500万円で1500万円のバキユーム車を買うときに1000万円を銀行から借りた。発足当初は信用も少なく3つの金融機関から3年の短期で借り

たので毎月の返済に追われている。こんな時バキューム車1500万円の代金は直ぐに返さなくても良いお金で支払わないとどうしても返済に追われる。D社の場合直ぐに返さなくても良いお金は資本金500万円と長期借入金600万円の合計1100万円で、之に対して固定資産1500万円は136%となる。之が固定長期適合率という比率で{算式は(固定資産) 割る(資本+長期借入金)}、100%以下でないと資金繰りが苦しくなる。D社は資本や長期借入金を多くして固定長期適合率を100%以下にしないと何時までたっても資金繰りに追われることになる。


  「企業ドラマ」  

では、蟻地獄のお話に移りましょう

引き継いだ会社は蟻地獄だった

「おじさん、友人の、建野の会社の相談に、のってやってほしいのですが」
甥の武君からの依頼で、建野さんに会った。
「一生懸命やっているんですが、なかなか良くならないもので・・・・」
建野さんは、いかにも、仕事に疲れたという風で、言った。
「どんな御商売ですか?」
「製麺業です。よくデパートなんかで売っている、パック入りの、生のおそばです。 」
「それを作って、売っているわけですね。良く売れますか?」
「百貨店にも卸してまして、年商八千万円位になります。」
「利益は、どうですか。」
「儲けの率もよくて、二割位が、純利益になります。」
「今どき、凄いですね。それが、うまくいかないというのは、どういうわけですか。 」
「お金で、残らないんです。みんな、利息に取られちゃって・・・」
「利息に?高利ですか。」
「そうなんです。」
「一寸、決算書を見せて下さい。」
成る程、損益計算書には、当期利益一七〇八万円とある。だが、
貸借対照表では、未処理損失が、五二七六万円となっている。
「随分、欠損金がありますね。之は、どうしたんですか。」
「実は、この会社は、二年前に、新情という人から、受け継いだんです。」
「ああ、株式の七〇%を持っている、新情さんですね。建野さんは代表取締役だけれど、株は持っていないんだ。新情さんは、今、何をしているんですか? 」
「市会議員です。議員の仕事が忙しいもので、あとを、引き継いでくれないか、ということで、引き受けたんです。
私も引き継ぐ前に、一年ほど、社員として、手伝っていましたが、製麺業が、儲かる仕事だと、分っていましたので、二つ返事で、承諾したんです。 」
「でも、こんな大きな赤字を、しょってるのは、おかしいですね。」
「それが、事情を、よくたしかめなかったので、わからなかったんですが、大変な、借金をしていたんです。しかも、年五〇%という高い利息で。」
借入金の内訳を見ると、新情さんの名前で、借入金が、四千万円程ある。
「借入先が、新情さんになってますが、実際は、金融業者なんです。」
「そうすると、支払利息の為に、赤字になったというわけですね。」
「そうです。」
「一体、そんなお金を、何に使ったんですか。」
「市会議員になるための、選挙資金です。」
「成る程。だけど、前期と今期は、支払利息が無くて、黒字ですね。」
「金融業者の方で、表に出さないでくれ、ということで、経費に計上できなかったんです。」
「じゃ、実際には、赤字だったんですか。経費にしないで、借入金返済ということで、支出したんですね。そういえば、新情さんからの借入金が前期より、減っていますね。」
 
これは、大変なことだ。本業では儲かっているのに、その利益を、みんな
利息で支払って、しかも赤字とは。
建野さんは、儲かる仕事であることは、たしかめたが、貸借対照表で、負債の
状態を、よく見究めないで、引き継いだのだ。
建野さんから、話を聞いている中に、カスミ鋼材のことを、思い出した。
同じような話があるものだ。
 
建野さんは経理についてはあまり明るい方ではなかったようです。でも社長となれば「私は経理に詳しくないもので」では通りません。引き継ぎの決算書の大変な落とし穴を見落として蟻地獄に落ちてしまいました。
カスミ鋼材でも同じことがあったといいますが、さてどんなことだったのでしょう。この続きはPart8続・引き継いだ会社は蟻地獄だったでお話致します。
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