西山税理士事務所

ビジネスのことなら西山税理士事務所 お問い合わせ・ご相談無料
HOME 西山隆税理士事務所
西山隆税理士事務所
索引用語集 西山隆税理士事務所

事業を始めるには A会社設立
事業を始めるには @企業の独立
工事台帳の効果
医療費控除
延滞税、加算税、延滞金、加算金
修正申告、更正、決定、付帯税
売上と資金の関係(売上を伸ばすにはお金が要る)
借地権(形が無いのに一番高い)
粗利益(売上総利益)
劇「脱税」修正申告
劇「脱税」経費率
劇「脱税」売上計上洩れ
劇「脱税」裏取引
劇「脱税」反面調査
総資本経常利益率
集めたお金 使ったお金 資金調達と運用」A
集めたお金 使ったお金 資金調達と運用」@
基幹産業
電子申告
経営比率
短期借入金 税金なんか払えるか
定期性預金 カギは15年前に
資産の回転率 続・カギは15年前に
借入金は利益から返済 税務署は何もかも知っていた
資金はどれだけ必要か サマ変わりした喫茶店
在庫 リベートを要求されて
固定長期適合率 引き継いだ会社は蟻地獄だった
利益 続・引き継いだ会社は蟻地獄だった
有限会社が無くなる 支店を沢山持ったが
給与所得控除に課税 共同経営の破綻
定款変更 続、共同経営の破綻
キャッシュフロー計算書 領収書だけでは証拠にならない
労働分配率 例えは悪いが「税金はエサ」ですね
損益分岐点 モーツアルトのソフトなメロディー
新宿区 西山隆税理士事務所

例えは悪いが「税金はエサ」ですね

Part13をお尋ね下さいまして有難うございます。

  「一と口情報」  
一と口情報

労働分配率とは
社長 「労働分配率っていうのがあるそうですね」
税理士 「ええ、大事な比率です」
社長 「どんな意味があるものなんですか」
税理士 「例えば、月に700万円の商品を仕入れて1000万円の売り上げとなるお店があるとしますね。差し引き300万円の粗利益です。この内お店の店員さんの給料に150万円を支払ったとしますと、粗利益の50%を給料に使ったことになります。つまり労働者に粗利(あらり)の50%を分配したということで労働分配率が50%になったというんです」
社長 「なーるほど。そういう意味ですか。じゃ、低い方が良いんでしょうね」
税理士 「そうです。あまり高いと利益を出すことができません」
社長 「と言うことは、給料をあまり高くしない方が良いですね」
税理士 「そうですが、そこが難しい。仮に隣の店が同じような規模で月300万円の粗利益があったとします。そちらでは給料に200万円支払ったとしますと労働分配率は200万円割る300万円で66.6%となります。でも、どちらも店員が10人の場合、こちらは一人当たり15万円に対してお隣は一人平均20万円です。すると優秀な店員はどうしてもお隣に取られてしまいます。その結果お隣では売り上げが伸びて1500万円売れるようになった。とすると粗利益も売り上げの30%ですから450万円に増えます。200万円の給料を450万円で割ると44.4%ということで結果的には率が良くなりました。労働分配率というのは給与水準を上げて、しかも低い分配率でなければ、経営上良いとは言えません」
社長 「へー、そこの兼ね合いが難しいですね。大体どの位なら良いと言えますか」
税理士 「まあ、50%以下なら良いでしょうが、大会社の中には給与水準が良くてしかも労働分配率も40%以下というところも結構あるようですよ」
社長 「そうですか。これからは給与水準にも労働分配率にも気を配ってゆきます」

  「企業ドラマ」  

さて、前回「税金に対する考え方の勉強」として例えは悪いが「税金はエサ」ですね と言うお話を予告致しました。どんなことなのか、お話に入りましょう。

例えは悪いが「税金はエサ」ですね

税理士 「社長、いよいよ、あと二ヶ月で決算になりますが、この分でゆくと、今期も赤字になりますね。」
社長 「ええ?それは困ったな。今期は、是非、黒字にしたいんですが。」
税理士 「設立からまだ、二期目ですから、仕方がないかもしれませんがね。」
社長 「いや、そう言ってはいられません。私も、初めはそう思っていましたが前一期目で、赤字を出したことが、大変な悪影響をもたらしています。もっと、頑張るんでした。」
税理士 「それは、どんな風にですか。」
社長 「金融関係です。大きい仕事が出てきたので、資金を調達しようと、銀行に掛け合いましたが、赤字の決算では何所も取り上げてくれないんです。」
税理士 「なるほど。最近その傾向は強いですね。」
社長 「儲からない会社には、貸せないというのでしょうか。」
税理士 「考えてみれば、当たり前のことですが。」
社長 「金融機関を甘くみていました。担保があれば、いつでも貸してくれるものと思っていました。」
税理士 「銀行では、返済のメドが立っているかどうかを、重視する様になりましたね。矢張り、利益を出している会社でないと、貸せないかもしれません。」
社長 「我々の立場から言うと、どうせ、チッポケな同族会社で、利益を出した処で、半分は税金に持ってゆかれて、それ以上の大きな意味も無いのだから、せいぜい、自分達の給料を余計取って、会社の留保は、程々に、という考えになるんです。」
税理士 「ところが、貸す方の立場になると、経営状態が分かるのは、決算しか無いのです。それも、最近は、税務署の受付印のある申告書も、一緒に見せてくれと要求されます。」
社長 「利益を出しても、意味が無いという考えは、間違えだったんだ。」
税理士 「中小企業の人は、とかく、税金の多い少ないに目がゆきがちですが、それは逆だったんです。」
社長 「利益を出すのが目的で、経営している、その利益に随って、税金も発生してくる、という、その理屈は分かっているんですが、税金をあまり払いたくないという意識が優先するんです。」
税理士 「その意識が優先して、『だから利益は、出さなくてもいいや』では、企業は伸びませんね。」
社長 「銀行で借り入れを断られて、つくづく間違いがわかりました。」
税理士 「毎期、利益を出して、税金もチャンと納めている企業は、銀行の方で、借りてくれと頼んできますね。」
社長 「本当ですか。」
税理士 「それも、百万円の税金を納めていると、一千万円の借り入れをするのにそう苦労はしないようです。」
社長 「差し引き九百万円、余計に使えるわけだ。百万円の税金を払って一千万円、銀行から借りられるとなると、例えは悪いが、『税金はエサ』みたいなものですね。」
税理士 「エサとは、恐れ入りましたな。」
社長 「いやいや、大きな声では言えませんが。しかし、利益を出すということにそんな大きな意味があるとは思いませんでした。兎も角、そんな事情なので、今期は、是非、黒字にしたいのです。」
税理士 「まだ、二ヶ月ありますが、勝算は、いかがですか。」
社長 「頑張れば、今期の決算に入る、大きな仕事が、丁度有るんです。何とか仕上げて、良い決算に致します。」
 

次回、Part14は、「モーツァルトのソフトなメロディー」です。御期待下さい。

 
尚、このホームページにご意見ご感想がございましたらFAXでお寄せ下さい。
その際、ご職業も明記頂けましたら、幸いです。
西山隆税理士事務所